犬と猫のブログ

我が家の犬・猫の紹介

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

わしが、「シコ」 だ。

siko01 おひかえなすって。手前、
この家の「ボス」犬、「シコ」でござる。以後、お見知りおきを。
 と、偉そうなこと言ってみても、よる年波には勝てないもので、このところ、少々気が弱くなりまして・・・。

 わしは、今を去る、10年ほど前に、乳離れがやっと済んだころ、「タン」兄いに、もらわれてきたものでして・・。
 なんでも、母親は、隣りの「パパオ村」に嫁に行った姉さまのところに世話になっていたものだそうで・・・。
 「野豚(ムー・パー)」狩りが得意な「タン」兄いのお供にと養子に出されたのだそうだ。

 「シコ」という名前の由来だが、海外でも活躍していた、有名なタイのサッカーの選手からもらった名だそうだ。
 もっとも、その選手も、世界的に有名な「ジーコ」とかいう名選手の名前をもらったものだそうだから、ややこしい限りだ。
 このあたりの連中は、「おやじさん」たち日本人とちがって、「Z」の発音ができないため、「ジーコ」が、「シーコ」になり、「シコ」となったものらしい。
 なんでも、もらわれてきたばかりの子犬のころ、ボール遊びが得意だったらしいので、「タン」兄いがつけてくれた名前だそうだ。

 この家にやってきて、1年ほどが過ぎたころ、いよいよ、「タン」兄いのお供で、「野豚狩り」に連れて行ってもらうことになった。
 ずいぶん久しぶりの野山で、もっとも、越してくる前のことは、忘れてしまっていたのだが、嬉しくて嬉しくて。
 「タン」兄いというのは、なんていい奴なんだと思っていたものだ。

 バイクのハンドルに前足をかけて、サドルの前に乗せられた。
 少々怖かったが、無事目的の山の近くについた。
とはいうものの、まわりは、全く、初めての光景ばかりで、なんとなく薄気味が悪くて、「タン」兄いのうしろについて歩いてばかり。
 これでは、いくら鼻がきくとはいえ、役立たずで、「タン」兄いも、がっかりだったらしい。

 それから、1ヶ月後ほどあとに、2、3回、同じ場所あたりに出かけたのだが、いくらかは前よりましになったらしい。
 「豚」の臭いは、あちこちに感じられるのだが、結局「野豚」には、出会えなかった。

 4回目だったか、5回目だったか、よく覚えていないのだが、とうとう「野豚」に出くわした。小さな谷の奥まったあたりで、なにやらガサガサ音がする。あたり一面、「豚」の匂いが立ち込めている。
 近くにいるぞっと、駆け足で音のするほうの茂みの中へ、まっしぐら。
 出たー!、と思った瞬間に、鉢合わせ。
こちらに向かって体当たりしてきやがった。情けないことに、体力負けで、転がったところを、奴は咬みつきやがった。
 すぐに、「タン」兄いのいる方へ逃げ帰った。
たぶん、イテテテーっと叫んだように思う。
 奴は、そのままどこかへ姿をくらましてしまい、結局、その日も「タン」兄いは、獲物を手にすることは出来なかった。
 医者に見てもらうほどではなかったが、傷が痛んで、当分は、お供をする気にならなかった。
 ほとぼりが冷めたころ、また、「タン」兄いから声がかかったが、あのときのことが頭にあって、とてもその気にはなれなかった。
 「この意気地なしが・・」という「タン」兄いの声が聞こえたような気がして、しぶしぶバイクに乗った。
 いつものところまで行くと、足がすくんで、バイクのそばを離れることが出来ない。自分でも、意気地なしだとは思ったが、なにしろ、足が、いうことをきかない。
 「タン」兄いは、仕方なしに、一人であたりをうろついていたが、じきに戻ってきて、家に帰ることになった。

 家に戻ると、「タン」兄いは、誰かに、「こいつは使い物にならねえや」と愚痴をこぼしているようだった。
 それ以来、「野豚狩り」に声はかからなくなってしまった。
初めて出会った、あんちきしょうに、油断していたのがいけなかったんだと、いまでも後悔している。

 そのころ、この家の「ボス」を、「軍隊上がり」の「ジャンボ」おじがつとめていた。
 軍隊上がりといっても、わしと同じように、子犬のときに、この家に来たわけで、肩書きなどあるわけがないが、それでも、でかい身体で貫禄があった。
 「おかみさん」の弟が、兵役中に、ドイトゥンの上官の家で生まれた子犬を、頂戴してきたものらしい。というよりかは、上官に押し付けられたものにちがいない。

siko02 そろそろ、「ボス」の代替わりをと、ときたま催促してみたが、とても歯が立たなかった。
「ジャンボ」おじきは、やっぱり、軍隊で、訓練してきたのではないかとさえ思われることもたびたびだった。

 しかたなしに、「腰ぎんちゃく」で我慢していた。

(この続きは、コチラ でどうぞ )

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。